代表挨拶
地域では、疾病構造の変化と共に、疾病や障害を持ちながら住み慣れた場所で暮らしたい、人生の最期を心安らぐ暮らしの場で迎えたい、と望む人々が増えています。
人々の「療養しながら、暮らし慣れた地域で社会生活を営み続けたい」という願いを叶えるためには、在宅療養を支える専門職の存在が必要になります。
私は、1995年より在宅看護(訪問看護)に従事し、今年の春で27年目を迎えます。
訪問看護は、地域で暮らす生まれたばかりの赤ちゃんから100歳以上の高齢者など全世代の人々に、多職種と協力し合い、一人ひとりに必要であり、一人ひとりが望む支援を行います。
地域に根を張り活動を行う訪問看護は、地域で療養する人を、どのような健康状態においても、人生を行ききる一人の生活者として捉え、疾病を観る「医療の視点」と、人の営みを観る「生活の視点」を持って看護を行います。
訪問看護師は、医療と生活の両視点から看護を実践する専門職として、訪問看護活動はもちろん、疾病予防・健康増進において、人々の健康に貢献する質の高い看護の提供が求められています。特に、在宅における褥瘡やストーマ、失禁ケアにおいては、ケアの中心的な役割を担い、責任と判断が要求されます。
訪問看護を始めて間もない頃の私は、再発を繰り返し難治化する創傷、終末期の褥瘡、管理に難渋するストーマ、臀部が痛々しくただれた失禁関連皮膚炎など、日々のケアに迷い、研修や書籍、文献などで得た知識を駆使してもケア方法に逡巡し、根本的な解決の糸口が見出せず悩んでいました。ケア方法に悩み、療養者やご家族と一緒に涙したことも一度や二度ではありません。その度、在宅に皮膚・排泄ケアの専門的な相談窓口の必要性を痛感しておりました。
2007 年皮膚・排泄ケア認定看護師資格を取得し「自分で皮膚・排泄ケアの相談窓口をやってみよう」と始めたコンサルテーションも 15 年目を迎えます。
ケアに悩む訪問看護師さんたちの声は、かつての自分と想いが重なり胸がいっぱいになります。
この度、長年在籍していた訪問看護ステーションを一歩離れ、訪問看護師さんたちの隣で伴走するための活動拠点『在宅創傷 スキンケアステーション』を立ち上げました。
皮膚・排泄ケアは、褥瘡(床ずれ)、創傷(傷など)、人工肛門・人工膀胱、失禁などの看護です。皮膚・排泄ケアにおいて全てに共通する看護は「スキンケア」です。
人は、人生の始まり(産湯に浸かること)から人生の終焉(エンゼルケア)に至るまで、一生涯にわたりスキンケアを行います。
『ハートを護るスキンケア〜そして、心に希望の灯と笑顔の花を〜』
在宅創傷 スキンケアステーションは、地域の医療・介護従事者さらにその先の在宅療養者・家族が、自分の望む人生を笑顔で健やかに生ききることができるように、皆さまとスキンケアで繋がり、スキンケアをとおして在宅看護の質向上に貢献ができるご支援をさせていただきます。
代表者 岡部 美保
在宅創傷 スキンケアステーション理念と目的
『ハートを護るスキンケア〜そして、心に希望の灯と笑顔の花を〜』
在宅創傷 スキンケアステーションは、地域で皮膚・排泄ケア(創傷ケア、ストーマケア、失禁ケアなど)に悩む、訪問看護ステーション・介護保険施設等高齢者向け施設に対して、コンサルテーションなどをとおし専門的な知識・技術の教育支援を行います。
在宅創傷 スキンケアステーションの活動目的は、訪問看護ステーション・介護保険施設・その他の施設等に対する教育支援をとおし、各事業所職員の専門的知識・技術の向上を図り、療養者(利用者)の症状の改善・治癒・生活の質向上、さらには各事業所の看護水準の向上における貢献を目指しています。
会社概要
会社名 | 在宅創傷スキンケアステーション |
設立 | 2021年 |
所在地 | 群馬県前橋市 |
代表者 | 岡部 美保 |
事業内容 | 在宅に従事する医療職・介護職に対する看護教育支援 支援看護領域 皮膚・排泄ケア、在宅看護 |
会社沿革(代表者略歴)
1995年 | 前橋赤十字病院を退職し群馬県看護協会訪問看護ステーション入職 |
2000年 | 介護支援専門員資格取得 |
2007年 | 皮膚・排泄ケア認定看護師資格取得 |
2015年 | 高崎健康福祉大学訪問看護ステーション入職 |
2016年 | 管理者就任、高崎健康福祉大学大学院保健医療学研究科看護専攻修士課程修了 |
2021年 | 在宅創傷 スキンケアステーション開設 |